プラスチック製品は、長時間使用していると徐々に黄ばむことがあります。この黄ばみの原因は、主に経年劣化や紫外線、油脂の付着などが考えられます。特に白色や透明なプラスチック製品は、黄ばみが目立ちやすいですよね。そこで今回は、プラスチックの黄ばみの原因とその落とし方について詳しくご紹介します。
プラスチックが黄ばむ主な原因

プラスチックが黄ばむ主な原因には以下のものがあります。
紫外線による劣化
プラスチックが紫外線を浴びると、化学結合が分解される「光劣化」が起こります。特にUV-Bはプラスチックを構成するポリマーを分解しやすく、分解された分子は酸素と結びついて酸化し、黄色や茶色に変色します。
このプロセスは紫外線の強い屋外や窓際で特に進行しやすく、白や透明なプラスチック製品で黄ばみが目立ちます。光劣化は時間とともに進行し、最終的にはプラスチック自体の強度も低下します。紫外線カットの対策をすることで劣化を遅らせることが可能です。
酸化劣化
酸化劣化は、プラスチックが空気中の酸素と反応することで生じます。特に高温環境下では酸化が加速され、化学構造が変化して色が黄色く変わることがあります。
この反応はプラスチック表面で特に進行しやすく、透明や白色のプラスチックで顕著に現れます。また、紫外線による光劣化と組み合わさることで、酸化がさらに促進され、より深刻な変色が起こります。酸化を防ぐためには、通気性の良い場所で保管したり、定期的なクリーニングが推奨されます。
熱による劣化
プラスチックは熱に弱く、特に高温環境にさらされると分子構造が不安定になりやすいです。温度が上がると、酸素との反応が活発になり、プラスチック表面が酸化し黄ばみが現れます。
この現象は「熱酸化分解」と呼ばれ、特にキッチンで使われるプラスチック製品や電化製品などが影響を受けやすいです。また、非常に高温下ではプラスチックそのものが分解し始め、さらに進行した変色や劣化を引き起こします。定期的な清掃や過熱を避けることで予防できます。
油脂や汚れの蓄積
プラスチックが油脂や汚れに長時間さらされると、これらが酸化して黄ばみが生じます。特に台所で使われるプラスチック容器や食器は、調理中の油や食品の残りかすが付着しそれが時間の経過とともに酸化して色が変わります。さらに、洗剤や清掃用の化学物質が残留している場合、それが化学反応を引き起こして変色することもあります。定期的にしっかりと洗浄することや、汚れが付着したまま放置しないことが、黄ばみを防ぐために重要です。
化学反応
プラスチックは特定の化学物質と接触すると化学変化を起こし、黄ばむことがあります。例えば、漂白剤やアルコール、強い酸やアルカリなどに触れると、プラスチックの分子構造が変化し、化学結合が破壊されることがあります。これにより、表面の色が黄色や茶色に変わることがよく見られます。また、PVCやABSのようなプラスチックは特に化学物質に敏感で、これらの影響を受けやすいです。化学物質との接触を避けることが、変色を防ぐための重要な対策となります。
プラスチックの黄ばみを落とす方法

様々な形で黄ばみは発生しますが以下の方法で落とすことができます。
重曹と水のペースト
重曹は軽い研磨剤の役割を果たし、表面の汚れを優しく落とします。
【手順】
1. 重曹に少量の水を加え、ペースト状にします。
2. 黄ばんだ部分に塗り、柔らかいスポンジで優しく擦ります。
3. その後、ぬるま湯で洗い流します。
【注意点】強く擦りすぎないようにしましょう。プラスチックの表面に傷がつく可能性があります。
漂白剤(酸素系漂白剤)を使用する
酸素系漂白剤は、プラスチックの黄ばみを分解するのに効果的です。
【手順】
1. 酸素系漂白剤を水に溶かし、黄ばみのあるプラスチックを数時間浸けます。
2. その後、通常通り洗い流してください。
【注意点】漂白剤はプラスチックを傷める可能性がります。取り扱い説明書をよく確認し短時間の使用を心がけます。
お酢やレモン汁を使う
酸性の成分が、油脂や汚れを分解するのに役立ちます。
【手順】
1. まず、お酢またはレモン汁を黄ばんだ部分に直接塗布します。
2. 数分間放置した後、柔らかい布やスポンジで軽く擦り、水で洗い流します。
メラミンスポンジ(激落ちくんなど)を使う
メラミンスポンジは細かい研磨効果があります。プラスチックの表面から軽い黄ばみや汚れを削り取ることができます。
【手順】 スポンジを軽く湿らせる。 優しく削る。
【注意点】強く擦りすぎると表面に細かい傷がつくため、優しく行うことが重要です。
超微粒子のサンドペーパーを使用する
非常に細かい粒度(1000番以上)のサンドペーパーを使います。サンドペーパーでプラスチックの表面を軽く研磨して黄ばみを除去する方法です。
【手順】 水で湿らせた状態で優しく擦り、黄ばみを少しずつ削り落とします。その後、表面を磨いて仕上げることもできます。
【注意点】目に見える傷を避けるため、必ず細かい粒度のペーパーを使いましょう。あまり強い力をかけないことが大切です。
ポリッシングコンパウンドを使う
車や家具の仕上げに使われるポリッシングコンパウンドを使います。コンパウンドはプラスチックの黄ばみを研磨することができます。
【手順】 柔らかい布やスポンジに少量のコンパウンドを取ります。次に円を描くように黄ばんだ部分を磨きます。
【注意点】コンパウンドの種類によっては粗すぎることがります。ですので、プラスチック専用のものを選ぶと良いでしょう。
日常的なケアで黄ばみを予防するポイント

プラスチック製品の黄ばみを防ぐためには、日常的なケアが非常に重要です。まず、直射日光を避けることが基本です。屋外や窓際に置かないようにし、直射日光の当たらない場所で保管しましょう。そうすることで紫外線による劣化を防ぐことができます。次に、定期的な清掃が欠かせません。特に油脂や汚れが付着しやすいキッチン用品は使用後すぐに洗浄しましょう。汚れが酸化する前に取り除くことが重要です。温水と中性洗剤を使用すると、効果的に汚れを落とせます。また、油分が残らないように水でよくすすぐこともポイントです。
さらに、適切な保管方法を工夫することも有効です。プラスチック同士がこすれ合わないように、適度なスペースを確保して収納しましょう。そうすることで傷がつくのを防ぎます。最後に、紫外線カットスプレーの使用も考慮しましょう。特に新しいプラスチックに対しては、紫外線をカットするスプレーを施しましょう。紫外線をカットすることで劣化を遅らせることが可能です。これらの対策を講じることで、プラスチックの黄ばみを効果的に予防できます。
まとめ
プラスチックの黄ばみは、紫外線や酸化、熱、油脂の蓄積、化学反応などが主な原因です。紫外線は化学結合を分解し、酸素との反応で劣化を進行させます。高温環境や油脂、化学物質との接触も黄ばみを引き起こす要因となります。黄ばみを落とすには、重曹や酸素系漂白剤、お酢やレモン汁を使う方法が効果的です。日常的には、直射日光を避け、定期的に清掃し、適切に保管することが重要です。そして、黄ばみを予防するためにプ紫外線カットスプレーを使用しましょう。これにより、長期間にわたって美しい状態を保つことができるでしょう。